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住まいの空気質を考える

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日本の住宅、建て方が変わってきたのは、高度経済成長期、昭和40年代の頃からです。
日本の住まいの特徴である、広い縁側や深い庇、縁の下のある風通しの良い家が少なくなりました。

モンスーン地帯の日本の住宅に、気密性を高め、そして、ビニルクロス(ちなみに欧米でクロスといえば布製クロスをいいます。アメリカでは、ビニルクロスによる弊害が問題化され禁止されている州もあります。)や化学建材などを多用することにより、化学物質、カビやダニによる複合汚染により、アトピー、アレルギー、喘息や化学物質過敏症など、住まいの空気質による病気が増加してきています。


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[エコインテリアの大切さ]

数年前からシックハウス症候群、化学物質過敏症について論議されるようになりました。住宅が工業生産化されたことも一つの要因かと思われます。
高気密、高断熱化された空間に化学物質だらけの材料を使用することにより、住み手の健康を害する結果となりました。

インテリアをデザインすることは、機能的・美的に心地よい空間を作ることですが、また直接目に見える以上の責任も負っています。そのデザインは、環境と人の健康に責任を持つものでなければなりません。
エコインテリアは健康や環境を害さないエレメントによる室内空間です。

インテリアの仕事をするものの責務であると同時に、一人の母親として子供たちに安全な環境を提案していきたいと思います。特に子供の体の機能(中枢神経、免疫、消化器など)は大人と比べて傷つきやすいので、室内環境の一層の注意が必要です。一人でも多くの方が、この大切さに気づいていただければうれしく思います。

人にやさしい自然素材>>

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[
シックハウス症候群とは?]

新築した家に住み始めてから、目がチカチカして痛くなり、ひどくなると頭痛、耳鳴り、ぜんそく、アトピー性皮膚炎の悪化などさまざまな症状が出ることがあります。このような症状がシックハウス症候群とよばれています。
生活しはじめて12年、もしくは何年も生活してはじめて症状が出る人もいますので、いままで原因不明とされてきました。
私たちは一日のうちおよそ80%を屋内で過ごしています。
くつろぎの場であるはずの場所が、有害化学物質で汚染されているとしたらどうでしょうか。

早くからこの問題の研究を重ねてきた、元北里大学教授の石川氏はこのように言われています。「人間の体はコップと同じです。蛇口から注がれる水をコップが受けとめるのと同じように、有害な化学物質は体内に蓄積されある一定量までは許容されます。しかしその人の適応能力を超えるとコップの水があふれだすようにさまざまな症状が出てしまうのです。」


[
シックハウス症候群の原因]

昔のように隙間風が通り抜ける家屋は少なくなり、住宅の高気密・高断熱化が増えました。そのことにより、室内空気の還流が少なくなりました。
そして、施工が簡単で素早く仕上がり低コストの新建材などが多用されるため、その中に含まれる有害化学物質が影響を及ぼしてきました。

仕上げ材や合板など内装のほとんどが化学建材です。それから、防ダニ剤や床下のシロアリ駆除剤などは強い農薬で、有機リン系の化学物質が使われています。
次には、十分に換気されず締め切った部屋が増えてきたことも原因かと思われます。これらに対して原因究明に取り組んでいるものの、症状の個人差があることや化学物質の多さなどがあり、まだ十分に解明されておりません。

人体には、環境ホルモンを含め数百種類の化学物質が蓄積されているということです。
環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)により一番影響を受ける時期が、胎児期と乳児期です。
この現実は、わずかこの半世紀で造ったものです。
このようなことから多くのかたに関心をもっていただきたい深刻な問題です。


[住まいのカビ対策]

日本は基本的に高温多湿のため、室内のカビが発生しやすいです。
最近は高断熱、高気密構造の住宅が増えてきて、湿気がたまりやすく、カビの発生を助長している住宅が多い現状です。

日本の住宅は高温多湿という気候条件に適し、換気のしやすい木造の開放的な住宅が特徴です。

近年、コンクリート構造で気密性が高く、外気を遮断しやすい閉鎖的な住宅が増え、室内に湿気がたまりやすく、カビが繁殖しやすい条件がそろってきています。夏は湿気の増加、冬は室内の温度差でできる水蒸気の結露によって、カビが1年中発生しやすくなりました。

カビは温度(20~30度)湿度(75%以上)と、栄養分となる食品などの有機物がそろえば増殖します。空気中にはカビの胞子が常に浮遊しているため、湿気がたまりやすく、カビが発生しやすいので、次のような場所は特に注意が必要です。

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・浴室
できるだけ窓を開け、換気扇を回し、湿気を排出します。
浴室と隣接する部屋に湿気がいかないよう、浴室の戸は閉めて行います。

・キッチン
ガスが燃焼すると水蒸気が発生する上、湯を使えば同じように水蒸気が出ます。そのため、ほかの部屋に水蒸気が広がらないよう、調理だけでなく、炊飯時洗い物などで水を使用している時は、換気扇を回します。

・押入れ
押入れの床と壁にすのこを使って空間を作るようにすると、風通しを良く、湿気を取るカビ対策になります。

・エアコン
除湿対策としてエアコンを使用することは有効です。フィルターにほこりなどがたまると、効率が悪くなるばかりでなく、そのまま放置しておけばカビの発生源になるため、定期的に掃除します。


・カビ取り対策
次亜塩素酸を主成分とする塩素系のカビ取り剤が一般に普及しています。
塩素系カビ取り剤は、酸性の洗浄剤を混ぜると塩素ガスが発生するため、換気扇を回し、手袋使用するなど注意が必要です。
壁や家具などのカビは、アルコールで殺菌した後、薄めた漂白でカビの色素によるシミを落とす方法が有効です。

カビの健康被害としては、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、過敏性肺炎があります。また、米医学誌の報告によると、湿気が多くカビの生えた家に住む人はうつ病リスクが高いことが示されました。

さらに、夏季には夏型過敏性肺炎を引き起こす原因といわれています。夏型過敏性肺炎を起こすと、発熱、咳、息切れなどの症状が出てきます。

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上記の写真は、壁のビニルクロスを一部はがした状態です。黒カビです。
湿度の高い日本で、このような住まいの仕様は適切なのでしょうか。

住まいの空気は目に見えませんが、私たちは、食べ物や水よりも体に多く取り込んでいるものは空気です。
そのため室内空気質は、健康で快適に暮らすためにとても大切な要素でもあります。

あらゆる健康障害の半分が、私たちが呼吸する空気によって引き起こされているという研究結果を多くの調査機関や研究者たちが発表しています。

新築、リフォーム時には、目に見えるインテリアコーディネート、住まいのデザインばかりではなく、
住まいの空気質を考えてみませんか。


by bikukan | 2015-08-08 08:00 | コンセプト


美空間デザイン株式会社のBlogです。ライフスタイルから住まいを考える、幸せな暮らしのインテリアコーディネートメソッドを綴ります。


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